合板と集成材の特性を組み合わせたCLTは強度が高く、さまざまな建築物に活用されています。ここでは、美術館にてCLTを使用した事例をまとめています。木材に関する知識を深めたいと考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。
木材ならではの温かみのある、下瀬美術館のレセプション棟にてCLTを使用した事例です。CLT木材は入口からずらっと連なる棚板で使われています。大きなFIX窓が設けられている面には背板を設けず、開放感と採光性はそのままに美術品や資料を飾れるよう工夫を凝らしているのがポイントです。
CLTの色を周囲の木材と統一することで、全体的にまとまりのある仕上がりに。棚板の厚さは36mmとなっているため、重たいものを載せても板が歪んだり割れてしまう心配はないでしょう。
【基本情報】
竣工(予定日) | 2023年3月 |
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延床面積 | 不明 |
構造 | 不明 |
使用したCLT | 不明 |
防耐火構造 | 不明 |
アートとともに大自然も満喫できるフィンランド・セルラキウス美術館ヨスタ館のパビリオンにCLTを使用。CLTを外壁として採用しており、板張りにすることで経年変化によって味わいの変化を楽しめるのがポイントです。
木材を使った建築物はナチュラルやカントリーなテイストになりやすいですが、直線的かつシンプルな設計にすることで荘厳な雰囲気を纏う建築物に仕上がっています。そのデザイン性の高さから、過去に数多くの賞を受賞しています。
【基本情報】
竣工(予定日) | 2014年 |
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延床面積 | 不明 |
構造 | 不明 |
使用したCLT | 不明 |
防耐火構造 | 不明 |
ここからは、その他木材で建てられた美術館の事例をまとめています。CLT木材と比べてどのような特徴があるのかを確認しておきましょう。
地元で長く親しまれてきた小学校の跡地に建てられた檜原 森のおもちゃ美術館は、山に囲まれた自然豊かな環境に融け込むように、外壁や外構部分に檜原村産の無垢材を使用しています。地産材を使った建築物はその土地の風土に適しているだけでなく、近年注目を集めている脱炭素化や地域経済活性化にも貢献できるのが魅力です。
また、室内の壁、柱、床、階段などもすべて無垢材を採用し、柔らかな肌触りと木の香りを実現。化学物質を極力使わないなど、利用者の健康面にも配慮しています。
【基本情報】
竣工(予定日) | 2018年 |
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延床面積 | 983.27㎡ |
構造 | 木造 |
使用したCLT | 不明 |
防耐火構造 | 不明 |
村山市産材の木材をふんだんに使った真下慶治記念美術館は、外壁に縦張りと横張りの板を組み合わせているのが特徴的です。板の太さも張る方向によって変えているため、建物までもが美術品のように美しいでしょう。
また、前面に広がる最上川を眺められるよう大きな窓を設置しているのもポイントです。木造建築はCLT工法と同様にデザインの自由度が高いうえ、木ならではの粘り強さや優れた断熱性、日本の気候に適した調湿効果などを誇ります。
【基本情報】
竣工(予定日) | 2004年 |
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延床面積 | 723.6㎡ |
構造 | 交流施設:木造/展示施設:鉄筋コンクリート造 |
使用したCLT | 不明 |
防耐火構造 | 不明 |
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