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CLT木材の基礎知識

CLTは国が推奨していることもあり利用拡大の動きがありますが、その理由や特徴についてはよく知らないという方も多いのではないでしょうか。そこでCLT木材に関する基礎知識や他の木材との違いについて解説します。

CLT木材に関して知っておくべき5つのこと

CLT木材の使い方

CLTとはCross Laminated Timberの略。ひき板に繊維が直交するように接着した木質パネル材のことで直交集成板とも言います。集成材と同様に構造設計ができ中層から大規模施設の建築に幅広く利用されます。CLTパネル工法の他に軸組み工法+CLTや混構造など従来からある工法に加えられることもあります。

CLTの使い方を詳しく見る

CLT木材のメリット・デメリット

メリットは効率的に建築現場で利用できて工期の短縮につながること。またデザインの自由度が高く柔軟性があり森林資源の有効活用で循環型社会の実現に貢献できることです。デメリットとしては対応する施工会社やメーカーがまだ少なく、全体的に建築コストが高くなってしまうことで、今後の需要拡大で下がる可能性もあります。

CLTのメリットデメリットを
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補助金について

CLT普及については国も後押ししており、そのための補助金・助成金制度があります。林野庁が主管のJAS構造材利用拡大事業、木質耐火部材等利用拡大事業、CLT建築実証事業や国土交通省が主管のサステナブル建築物等先導事業などがあり2021年度に実施。いずれも費用の一部を補助するもので利用条件に違いがあるので注意が必要です。

CLTの補助金制度を
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集成材との違い

集成材とは複数の板を繊維方向をそろえて接着剤で貼り合わせた木材のことです。構造用と造作用があり、構造用は住宅の柱や梁に造作用は内装や家具などに利用されます。強度や見た目が安定し、デザイン性に優れるのがメリットです。CLTは繊維の方向が直交になるように重ね合わせる大判の厚板パネルなので集成材と構造が違います。

集成材とCLTの違いを
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CLT・LVL・NLT・DLTの違い

ひき板を繊維方向が直交するように積層接着するのがCLT。それに対しLVLは丸太を繊維方向に平行に積層接着した単板積層材NLTはひき板をアルミ製の釘でつなぎ合わせる釘接合集成板、DLT接着剤も釘も使用せず木ダボで接合されている積層材です。それぞれ性質や用途が異なるため、適材適所で選択することが重要です。

CLT・LVL・NLT・DLTの
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CLT木材の歴史

CLT木材は、1995年頃にオーストリアで誕生したのち、イギリス、イタリア、アメリカ、カナダ、オーストラリアなどに普及します。日本に持ち込まれたのは2010年頃です。ただし、本格的な普及が始まったわけではありません。国内で本格的な普及が始まったのは、JAS(日本農林規格)が制定された2013年頃と考えられています。

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CLT木材の日本農林規格(JAS)

CLT木材普及のきっかけとなったのが、日本農林規格の制定(2013年)です。日本農林規格は、JAS法に基づき国が定めた林産品の品質などに関する規格といえます。品質が明らかな木材への需要の高まりなどを受けて、CLT木材に関する日本農林規格が制定されました。具体的には、寸法や強度などに関する規格が定められています。

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海外におけるCLT木材の活用

CLT木材は、ヨーロッパで開発された建築材料です。海外では、大型商業施設や高層住宅などにも用いられています。単に見た目が美しいだけでなく、RCよりも施工期間が短いなどの実績があるからです。海外での事例を受けて、日本国内でもCLT木材へ注目が集まっています。今後はCLT木材を用いた建物が増えるでしょう。

海外における
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大スパンに採用できるCLT

木造での大スパンは技術・設計の問題から難しいとされています。しかし、CLTを採用すれば柱を減らし、大スパンを確保することも可能です。実際にCLTパネル工法を取り入れ、18mもの大スパンを実現に取り組んでいる建築物もあります。

大スパンに
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CLTも関わってくるZEB

耐震性や断熱性、遮音性、耐久性に優れるCLTは、省エネ・創エネを実現する建物「ZEB」の建築にも活用されています。また、ZEB普及と同時に国産の木材需要を高めるため、建材や部材にCLTを採用すると、国から補助や助成金を受けられる制度があります。ZEB化を検討している方は、ぜひ概要や活用事例を知っておきましょう。

CLTとZEBの
関わりについて知る

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