X(クロス)マーク金物とは何か、また種類について紹介しています。どのような用途で使用される金物なのか、また使用時の注意点などについてまとめました。Xマークの認証を受けた金物はさまざまな種類がありますので、それぞれの特徴について確認してみてください。
「X(クロス)マーク金物」とは公益財団法人日本住宅・木材技術センターによって定められている接合金物の規格の一つであり、CLTパネル工法用の接合金物規格の承認を受けた金物を指します。承認・認定された金物には「Xマーク」が表示されています。
TB-90は、厚さ90mmの壁パネル用金物であり、主に基礎と壁パネルの接合に使用します。土台有無兼用となっており、タッピンねじ(STS・C65×18本)で接合を行います。また、JIS B 1220(構造用転造両ねじアンカーボルトセット)でM16のボルトを使用する必要があります。
TB-90Pは、厚さ90mmの壁パネル用となっており、こちらも基礎と壁パネルの接合に使用されます(土台有無兼用)。また、厚さ20mmのねこ土台用としても使用ができます。使用する際には、タッピンねじ(STS・C65×18本)での接合を行います。また、こちらもJIS B 1220でM16のボルトを使用します。
TB-150は、厚さ150mmの壁パネル用の金物であり、基礎と壁パネルの接合に用いられています(土台有無兼用)。こちらの金物も接合を行う際には、タッピンねじ(STS・C65を18本)、JIS B 1220でM16のボルトを使用します。
SB-90は、厚さ90mmの壁パネル用の金物であり、基礎と壁パネルの接合用に使用されています(土台なし)。こちらも接合を行う際にはタッピンねじ(STS・C65×14本)を用いるとともに、アンカーボルトM16または両ねじボルトM16を使用します。
TC-90は厚さ90mmの壁パネル用の金物で、上下階の壁パネル相互の接合や、壁パネルと床パネル、壁パネルと屋根パネルの接合に用いられています。接合を行う際にはタッピンねじ(STS・C65×26本)を使用すること、また両ねじボルトセットM20を使用します。
TC-150は厚さ150mmの壁パネル用の金物です。上下階の壁パネルの接合や、壁パネルと床パネルの接合、壁パネルと屋根パネルなどの接合を行う際に用いられます。TC-150を使用する場合には、タッピンねじ(STS・C65×26本)を使用するとともに、両ねじボルトセットM20を使用します。
TB-150Pは、厚さ150㎜の壁パネル用の金物であり。基礎と壁パネルを接合する際に用いられています(土台有無兼用)。また、厚さ20mmのねこ土台用にも使用できます。こちらの金物で接合する場合には、必ずタッピンねじ(STS・C65×18本)を使用するとともに、JIS B 1220でM16のボルトを用います。
TB-DPは、基礎と壁パネルの接合に使用されている金物です。こちらを使用する場合には、ドリフトピン(DP16×6本)を用いますが、厚さ90mmの壁パネルでは長さ80mmのドリフトピンを使用します。また、厚さ150mmの壁パネルでは長さ140mmのドリフトピンを用いる必要があります。さらに、JIS B 1220でM16のボルトを用います。
TC-DPは、上下階の壁パネル相互、また壁パネルと床パネルの接合、壁パネルと屋根パネルの接合などに用いられる金物です。接合の際には必ずドリフトピン(DP16×8本)を用いることが必要です(厚さ90mmのパネルの場合は長さ80mmのドリフトピン、厚さ150mmのパネルでは長さ140mmのドリフトピンを使用)。また、両ねじボルトセットM20を使用します。
SB-150は、厚さ150mmの壁パネルで使用する金物で、基礎と壁パネルの接合に用います(土台なし)。使用する場合にはタッピンねじ(STS・C65×14本)にて接合を行います。また、アンカーボルトM16または両ねじボルトM16を使用します。
SBM-90は、厚さ90mmの壁パネル用の金物です。基礎と壁パネルの接合を行う際に用いますが、タッピンねじ(STS・C65×18本)を用いることが必要です。さらに、アンカーボルトM16または両ねじボルトM16を使用します。
SBM-90Pは厚さ90㎜の壁パネル用の金物であり、基礎と壁パネルの接合を行う際に使用します(土台あり)。また、厚さ20mmのねこ土台用として使用できます。接合を行う際にはタッピンねじ(STS・C65×18本)を使用することが必要です。
SBM-150は、厚さ150mmの壁パネル用の金物で、基礎と壁パネルの接合に用いられています(土台あり)。接合の際にはタッピンねじ(STS・C65×18本)を使うこと、またアンカーボルトM16または両ねじボルトM16を使用することが必要です。
SBM-150Pは、厚さ150mmの壁パネル用の金物となっており、基礎と壁パネルを接合する際に使用します(土台あり)。また、厚さ20mmのねこ土台用にも使用できます。タッピンねじ(STS・C65×18本)を使用すること、アンカーボルトM16または両ねじボルトM16を使用することが必要です。
SPは、壁パネルと垂れ壁、または腰壁の接合に使用します。こちらの金物を使用する場合には、必ずタッピンねじ(STS・C65×18本)で接合を行うことが必要です。
SP-DPは、壁パネルと垂れ壁、または腰壁の接合を行う際に用いる金物です。接合で用いる場合には、ドリフトピンを使用することが必要です。厚さ90mmの壁パネルの場合は長さ80mmのドリフトピンを使用し、厚さが150mmの壁パネルの場合は長さ140mmのドリフトピンを使います。
D32は基礎と壁パネルの接合、または上下階の壁パネルを相互に接合する場合に用いられます。
STW-790は、上下階の壁パネルを相互に接続する際に用いる金物です。この場合、厚さ150mmの床パネルを使用します。接合の際には、タッピンねじ(STS・C65×58本)を使用します。
LSTは、壁パネルと床パネルの接合の際に用いられています。接合を行う場合には、タッピンねじ(STS・C65×18本)を用いることが必要です。
M20は、引き物金型TC相互を接続する役割を持っている両ねじボルトです。こちらには、六角ナットと丸座金、回り止めのプレートがセットになっています。L290mmは厚さ150mmの床パネル用、L350mmは厚さ210mmの床パネル用です。
RW6.0×40は、引張金物TB、せん断金物SB、SBM用の丸座金となっています。こちらの金物を使用する場合には、ボルトはM16を使用する必要があります。表面処理電気亜鉛めっきまたは溶融亜鉛めっき、材質はJIS G 3101 SS400です。
W12(140×140)は、5層5プライ用の金物です。こちらは、両ねじボルトセットM20の角座金となっています。材質はJIS G 3101 SS400、表面処理は電気亜鉛めっきまたは溶融亜鉛めっきとなっています。
W16(90×220)は、3層3プライまたは3層4プライ用。両ねじボルトセットM20の角座金です。材質はJIS G 3101 SS400、電気亜鉛めっきまたは溶融亜鉛めっきによる表面処理が行われています。
W19(80×120)は、3層4プライ用。引きボルトはABR490(JIS B 1220)、呼びはM16またはM20の角座金となっています。材質はJIS G 3101 SS400、表面処理は電気亜鉛めっきまたは溶融亜鉛めっきです。
W19(80×150)は引きボルトはABR490(JIS B 1220)、呼びがM16またはM20の角座金となっています。5層5プライ用。表面処理は電気亜鉛めっきまたは電気亜鉛めっきです。
DP16は接合金物用のドリフトピンであり、長さは80㎜、140㎜、200㎜の3種類から選択が可能です。
STS・C65は、接合金物用のねじです。金物を使用して接合を行うときに用いられています。また、施工や検査時に確認ができるようにイエローに着色している点も特徴のひとつです。
STS・HC90も接合金物用として用意されているねじです。こちらのねじのカラーはレッドに着色されていますが、施工時や検査を行う際に確認ができるようにすることを目的としています。
STS6.5・Fは、CLTパネルなどの木材相互を接合するためのねじです。多彩な長さを用意しており、85mm、135mm、180mm、250mm、280mmから選択が可能です。さまざまな長さがあるため、ネジの頭部に長さが刻印されている点も特徴です。
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