ここではベニヤからスタートし現在では地球環境を保護も考慮した木質建材メーカーとして豊富な実績を持つ西北プライウッドについてリサーチ。提供しているCLT木材の生産体制や会社の特徴などを紹介します。
対応できる製造サイズ 接着剤(種類・使用環境※) |
幅はぎ接着 | |
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スギ | 厚さ45~450mm/最大1.2x8.35m レゾ/イソ・A/ B、 C |
有 |
※接着剤の使用環境
A・・・屋外を想定し、高度な耐候性、耐熱性、耐水性、耐火性を求められる環境
B・・・屋内を想定し、高度な耐火性、通常の耐候性、耐熱性、耐水性を求められる環境
C・・・屋内を想定し、通常の耐候性、耐熱性、耐水性が求められる環境
これまで培ってきた合板やLVL製造のノウハウを活用、中・大規模建築物向けのJAS製品としてスギCLT木材を提供。高い強度と断熱性、遮音性、耐火性を誇ります。石巻市内に第1~第3工場とパーティクルボード専門工場があり、高まりつつある木質建材需要に対応。大手商社や住宅メーカーが主要取引先となっています。
1954年に創業した西北ベニヤ工業から開始し、宮城県石巻市を拠点に木質建材全国に提供しています。CLTの他に合板やLVL事業など幅広く事業を展開しており、業界の中でも早くからISO9001、ISO14001を取得。品質の高い製品の提供と地球環境の保護、資源リサイクル社会の実現を進めるための品質向上に努めています。
西北ブライウッドではコーポレート・ミッションとして「5つの誓い」を掲げており、それらは全てエコロジー(自然環境保全)に関わるものです。
まず1つめが、「地球環境を保護しよう!」と言う宣言。
2つめでは「住環境を充実しよう!」と、自然の恵みである木を活用し、健康的な暮らしが理想であることを掲げています。
3つめの「自然のメカニズムを理解しよう!」という宣言と、4つめの「木に感謝しよう!」という言葉には、地球環境への負荷を考え、自然とともに共生する未来への思いが込められています。
5つめでは「植林木を利用しリサイクルしよう!」と、私たちが実際に行うべき姿を示し、企業としての取り組みを表しています。
西北プライウッドでは「木の300%利用」を掲げています。
決してインパクトだけを求めているのではなく、使用する1本の木材はスギやマツなど他の木材と合わせて利用することで木皮を含めて全部を利用します。さらに、セイホク環境テクノセンターにて、使用済みの合板や解体材を木質チップへとリサイクル。チップ化された木材はパーティクルボードの原料として再製品化されることで200%に。
さらには繊維質を失った廃木材はバイオマス発電の燃料として活用することで、300%と謳っています。このように、木材の用途が複数あるので、1本の木がもたらす役割が多い、つまりは木材を「有効活用」していることが分かります。
環境保全に適し、社会的な利益にかなうだけではなく、経済的に持続可能な森林管理を行っている木材資源を利用しての各種製品製造を製造できる認証を取得しています。
国際品質マネジメントシステムのISO9001、国際環境マネジメントシステムのISO14001をそれぞれ認証取得。地球環境への負荷を抑えつつ、高品質の製品を供給できるメーカーであることを意味しています。
2016年5月に制定された制度で、違法伐採の排除を目指した制度です。
世界では違法伐採が増えていることから、森林減少や木材の無計画な市場投入による供給過多での木材価値の減少といった問題が深刻化しています。
そこで認定制を立ち上げ、木材の健全な取引・伐採による木材価値の維持・向上を目指した制度に認定されています。
東京都港区内で建てられる建築物に国産木材の使用を促進する狙いを持つ制度です。港区と「間伐材を始めとした国産材の活用促進に関する協定」を締結した自治体の木材の使用が推奨されており、森林整備や地球温暖化防止を狙った制度で、西北ブライウッドでは宮城県石巻市の登録事業体となっていることから、石巻市産材の合板やパーティクルボード、LVLを案内します。
宮城県内において、環境に配慮して適切な活動を行っている事業者を適切に評価するための制度です。ちなみに認定されている製品は宮城県産材合板、強+杉(つよすぎ)、選挙ポスター用スギ合板、コンクリート型枠用合板、LVL(単板積層材)、パーティクルボードの6種類となっています。
西北ブライウッドは経済活動だけではなく、様々な形の社会貢献も行っています。それらもご紹介しましょう。
西北ブライウッドはベガルタ仙台のオフィシャルスポンサーを務めています。
Jリーグのオフィシャルスポンサーには公共性の観点からの審査が設けられていることから、資金があれば誰でもスポンサーとなれるものではありません。つまり、ベガルタ仙台のオフィシャルスポンサーを務めているという事実が、社会公益性を評価されていると考えることができます。
2011年3月に起きた東日本大震災。以降、日本の防災意識は大きく変わりましたが、西北ブライウッドでは実は東日本大震災以前も中越沖地震や岩手・宮城県内陸自沈に対して災害支援の一環として合板を無償提供しています。
さらに東日本大震災以降は育英基金への寄付を行っています。このように、災害対策に対して積極的な活動を行っている点も西北ブライウッドの特徴です。
木材の確保だけではなく、温暖化防止、生態系保全、減災、水資源や防風・防砂といった観点から西北ブライウッドでは植林を積極的に行っています。ただし、ただ増やすだけではなく二酸化炭素の吸収力や太陽光の照射範囲といった点まで踏まえ、効果的な植林をと考えているようです。
木を「再生可能エネルギー」と位置付け、今後の地球環境保護の観点から計画的な植林を実践しています。
地元を愛する西北ブライウッド。
石巻川開き祭りへは2014年以降、途中の3年間を除いて協賛を続けています。また、教育支援の一環としてインターンシップを受け入れたり、地元小学校の生徒に工場見学をしてもらうことで産業への理解を促しました。
2004年の創立50周年では、石巻市に桜を寄付。工場建設など将来を見据えた活動も展開しています。
さらに、清掃ボランティア作業や写真展など、地域への活動を積極的に行うことで、宮城県を盛り上げようと考えています。
“都市の中の森”をテーマに建設された大型商業施設。外観はモダンな雰囲気の一般ビルですが中に入ると木の香りに包まれ、階段や壁内装にCLT木材が採用されています。
建築学専攻セミナールームでCLTモデル実証棟となっています。木材へのこだわりだけでなくデザイン性にも優れ2018年グッドデザイン賞受賞※。延床面積は90m2となっています。
年間製造能力 | 4,000m³(8時間稼働) |
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製造外対応 | なし |
西北ブライウッドは合板やCLT木材など集成材の製造に特化し生産体制を整えています。そのため取引先も住宅メーカーや商社が多く設計・施工は手掛けていません。木材のみの利用なら生産体制がしっかりしている西北ブライウッドが適しているでしょう。
CLT木材活用の際は自社のCLT工法に関する知見によって依頼先を検討することをオススメします。
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社名 | 西北プライウッド株式会社 |
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所在地 | 宮城県石巻市重吉町1-7 |
URL | http://www.seihoku.gr.jp/ |
電話番号 | 0225-22-6511(営業本部) |
営業時間 | 24時間営業 |
定休日 | 要問合せ |
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