このページでは、森林認証制度のひとつであるPEFCについて、制度発足の経緯や目的、他の認証制度との違いについて詳しく解説しています。
PEFC国際認証制度とは、1999年にヨーロッパ地域で発足された「汎用欧州森林認証制度(Pan European Forest Certification Schemes)」の略称です。2003年には北米や豪州などのヨーロッパ以外の国々が加わり、国際化が進んで「PEFC森林認証制度相互承認プログラム」(Programme for the Endorsement of Forest Certification Scheme)」と改称されました。
現在では、世界各国の認証制度との相互承認を行う国際的な認証組織として、アジア諸国や南米、アフリカ地域など世界的な活動が行われています。
各国の信頼できる森林認証制度の独立性と自立性を重んじて、それらの認証制度間の一貫性と適合性を実現し、世界的に統一された持続可能な森林管理を高いレベルで行えるようにすることが目的です。
PEFC国際認証制度は、以下3つの専門機関が互いの専門性に干渉せず独立し、かつ透明性を確保して運営されています。
FSC認証とは、ドイツに本部を置く国際的な森林認証組織から承認される、適正に管理された森林から産出された木材につくラベルです。世界共通の規格にもとづいて審査されますが、認証機関が異なります。PEFCは「PEFC森林認証制度相互承認プログラム」によって認証されるものです。
2003年に制定された日本独自の制度にSGEC(Sustainable Green Ecosystem Council:緑の循環会議)があります。「一般社団法人 緑の循環認証会議」によって日本の森林の実情に応じて制定されたものです。
SGECは、PEFC認証との相互承認を目指して2011年に制度の見直しを行いました。そして2014年にPEFCに加盟し、2016年には相互承認が認められています。
つまり、現在はSGECの認証を受けた製品はPEFC認証製品としても認められるようになっています。
PEFC認証マークは、原則としてのFM認証やCoC認証を取得した企業のみが使用できることになっています。
PEFC認証マークを目印にすると、製品の原料が持続可能な森林管理のもとで生産されているかどうかを判断できます。
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