CLTは直交集成板と呼び替えると理解しやすいですが、その他にもアルファベットのみで性質がわかりにくい木質材料があります。そこで代表的なCLT、LVL、NLT、DLTの違いや得意とする用途についてまとめました。
Cross Laminated Timberの略でひき板を繊維方向が直交するように積層接着したパネルなので直交集成板とも言われます。日本ではまだ製造メーカーが限られるためコストが高めですが、国が導入を推進しており建築デザインの自由度が高く、効率的な施工ができるので工期が短縮可能。壁や柱など用途が広いのもメリットです。
Laminated Veneer Lumberの略で単板積層材と呼ばれます。丸太を単板(2~4mmの薄板)にして単板の繊維方向に平行に積層接着したものです。大きさが自由に作れ製造工程の自動化により生産性が高いのがメリット、加工性が低いのがデメリットで柱や梁など細長い部材として用いられることが多いです。
Nail Laminated Timberの略で釘接合集成板のことです。ひき板をアルミ製の釘でつなぎ合わせるので接着剤は使用しません。そのため接合力が高く強固で、設備投資が抑えられるのがメリットです。アーチなど自由な形状を表現しやすく、床や屋根、壁といった耐力面材として用いるのが向いています。
Dowel Laminated Timberの略で積層材ですが接着剤も釘も使用せず木ダボで接合されているのが特徴です。単純な工程で生産でき環境負荷も抑えられます。断面形状や配列方法を変えることでデザイン性を高めたり吸音性をもたせることが可能です。また大規模木造建造物で活用されるマスティンバーに対応します。
木質材料の積層建材は一見すると見分けがつきにくいものがありますが、接合方法の違いにより、強度やデザイン性なども変わってくるためどれを選んでも同じではありません。
CLTはコストは高めですが汎用性が高く、生産性が高いLVLは加工性が低い、強固なNLTは接合で使用した釘が後々の加工に影響する、NLTより強度は落ちるDLTは木ダボで接合で環境に優しいなど、それぞれ一長一短あります。
違いを理解した上でどのような目的で何を重視するかしっかり考え、適した木質材料を選ぶことが大切です。
目的と用途に合わせて選ぶ
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