CLT木材使用推進メディア ~CLTs~ » CLT木材の基礎知識 » CLT木材が日本の林業や森林を救う

CLT木材が日本の林業や森林を救う

日本の林業は衰退傾向にあり、自給率も2割から3割程度と外国からの輸入に頼っている現状です。しかし日本は国土の67%を森林が占めている森林大国ともいえる存在だからこそ、林業の復興は欠かせません。このページではCLT木材が林業や森林を救う理由などを紹介します。

CLT木材が林業や日本の森林を救う理由

CLT木材の規格・基準の整備が進展したことによって、CLT木材を活用した建物も徐々に建築されるようになってきました。それによって日本の林業や木材産業の状況も変化し続けています。なぜCLT木材が林業をはじめ、日本の森林を救うのか具体的に見ていきましょう。

新しく法律ができ、木造建築物が増えている

そもそもCLT木材の開発が進んだ背景は、2010年に「公共建築物等における木材の利用促進に関する法律」が制定されたからでしょう。従来までは新たに作られる木造建築物と言えば、住宅建築がほとんどでした。しかし、この法律が制定されたことで大型の公共建築物などにも拡大し、学校・庁舎・公民館・病院などの施設を木造で建てることを検討しなければなりません。また民間の事務所が存在するようなビルなどにも木造建築の動きを拡大することで、木材の活用を推進し地球温暖化防止に貢献できる体制にもつながるでしょう。

ただ林野庁よると、2013年から2015年までの間の実績では3階建て以下の公共建築物のなかで約3割以上が木造化されているという報告があります。しかし大規模な建造物や4階建て以上も含めた公共建築物全体でみると、まだ1割程度しか木造化には至っていません。

間伐材やB材を有効活用できる

CLT木材は林業を活性化させる切り札として期待できるでしょう。国産材を有効活用するためには間伐材や製材の曲がりなどからワンランク落ちたB材、製造の端材などの活用も重要になってきます。

間伐材は丸太の直径が小さいので、柱や梁などの建材として活用できないこともあるでしょう。そのため間伐材は役立たないとして森林に捨てられてしまうことも。B材も曲がりが強すぎるなどの理由で、そのままの状態では使用しにくいと建材として活かしにくいと考えられていました。しかしCLT木材として活用できれば、国産材を隅々まで活用できるメリットがあります。これまで活用されていない森林資源を有効に活用できれば、新たな材料として活かせるのは事実です。

将来的に日本の林業や森林を救うことになるかもしれない

日本の林業は衰退の一途をたどっており、日本で活用されている多くの木材が輸入に頼っているという現状があります。しかし日本は森林大国と呼ばれるほど、国土に多くの森林があり、その森林を活用しなければ意味がありません。

CLT木材として、これまで活かしきれなかった間伐材やB材などを建材として有効に活用できれば、地球環境にも優しい新たなビジネスとして展開できるでしょう。CLT木材の拡大は日本の森林や林業業界が大きな期待を抱いていることは間違いありません。

目的と用途に合わせて選ぶ
おすすめ
CLT木材製造メーカーをチェック

高品質・低コストを叶える
CLT木材製造・販売メーカー2選

木材のみ購入したいなら

サイプレス・スナダヤ
サイプレス・スナダヤの特徴
  • CLT⽊材の⾃社⼀貫⽣産による中間コスト削減で、低コストでの供給を実現
  • 品質の⾼いヒノキ材の販路を持っており、ヒノキCLT⽊材の価格‧品質に⾃信あり

設計から依頼したいなら

銘建工業
銘建工業の特徴
  • 3×12mの最大サイズCLT木材の製造にも対応可能
  • 設計・製造・施工までワンストップで対応できる有名建材メーカー
※日本CLT協会が発表する「CLT製造企業一覧表」に掲載される国内のJAS規格に適合するCLT木材メーカー8社の中から、年間製造能力の上位2社(2022年1月11日調査時点)を選出しました。
【PR】あらわし仕上げをしているCLT木材の建築事例を紹介!詳細はこちら pc
【PR】あらわし仕上げをしているCLT木材の建築事例を紹介!詳細はこちら sp