建築用木材として日本ではポピュラーな位置づけになっているスギ材。それだけ広く利用されるには理由があるはずです。そこでスギの木材としての特長や魅力、さらにCLT木材として活用するとどんなメリットがあるかを紹介します。
日本で特によく知られる建築材で本州北部から九州まで幅広い地域に分布。古くは室町時代より植林され、戦後はさらに植林が拡大しました。日本の人工林のおよそ半分弱を占めると言われますが、秋田杉や屋久杉など天然産もあります。
植林が活発に行われたのは成長が早く狭い土地でも育てやすいからです。真っ直ぐに伸び木目も直線的で加工がしやすいため建築材に最適だったというわけです。ただ脂気が少なく縦方向に割れやすいので樽桶や割り箸にも使われます。
肌目が粗く通気性が高い傾向にあるスギ材ですが、植林の歴史が長いため地域によって特性の違う品種が存在します。日本でも温暖な南の地方で育ったスギは低い密度で植えられるため成長が早く軽量の木材になります。
また吉野のスギは高い密度で植えられ、ゆっくり成長するので硬めで強度が高いと言われます。木材の中では大まかには柔らかいとされていますが、育った環境で性質が異なるので味わい深いと言えるでしょう。
スギ材は空気を浄化する作用が強いと言われ調温作用、調湿作用もあります。接着剤を使用するCLTに使用する場合はこうした作用が他の木材と比べてプラスに働きます。また加工がしやすいのでCLT木材に適しています。
スギのCLTはコンクリートや鉄と比べて軽量で施工性が高いため、ゼネコンの中・大規模木造建築には耐震壁のパネル材として多く用いられています。また他の木材と合わせたCLTハイブリッド材にすることで相互補完ができ、使い勝手のよいCLTにすることも可能です。
秋田を中心に展開するCLT木材メーカーです。最新マシンを備え、厚さ36~270mm、最大2×8.5mのCLT木材を提供します。
宮城県の木質建材メーカーです。CLT木材はスギのみで厚さ45~450mm、最大1.2x8.35mまで対応しています。
石川県のCLT木材メーカーで設計・加工・施工までワンストップで対応。厚さ90~270mmで最大1.25x6.2mまでのCLT木材を用意できます。
CLT木材の製造・販売を手掛ける協同組合です。CLTはスギのみ取り扱っており厚さ36~90mm 最大1.25x4mまで対応します。
設計・施工までワンストップで対応するCLT木材メーカー。スギのCLT木材は厚さ90~270mm、最大3x12mと2.6x6mの両方に対応します。
愛知県でCLTをメインとした木質材料を提供するメーカーです。スギのCLT木材は厚さ90~270mm。最大3x12mのサイズに対応します。
南九州のスギを使用したCLT木材を提供するメーカーです。厚さ90~270mm、最大1.25x4mまで対応しています。
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