日本国有の植物でもあるヒバは、木材資源としても貴重な植物です。ここでは、ヒバで造るCLT木材について解説します。ヒバの特徴やヒバの魅力、ヒバのCLT木材に対応する製造・販売メーカーをまとめました。
ヒバは別名で「アスナロ」とも呼ばれる植物で、日本固有の植物として、木材資源として貴重な存在です。建築物の建材としても広く使用されています。国内では青森県内に蓄積量の8割以上があり、木材や精油として使用されるヒバの多くは、青森の国有林から切り出されています。
ヒバはヒノキや杉と並ぶ建材です。ヒノキよりも「ヒノキチオール」の含有率が高く、香りの良さが特徴です。抗菌・防虫効果にも優れているため、建材に適しているといえるでしょう。薬用成分が含まれているため耐久性にも優れており、家具や日用品、浴槽など幅広い用途で使用されています。
湿度の多い環境下でも優れた効果を発揮するヒバは、住宅の土台となる部分に活用できます。床や柱に使用すれば、室内の湿度を抑え、快適な空間を創り出してくれるでしょう。湿気を抑えることで、カビの予防効果も期待できます。水湿耐朽性に優れていることから、浴槽や風呂桶にも使用できます。
ヒバは腐食しにくい性質があることで知られています。腐りにくくシロアリにも強いので、住宅の土台となる部分や雨ざらしになるデッキ部分に使用できます。ヒバの腐りにくいのは、ヒノキチオールが豊富に含まれているためです。菌作用は抗菌剤、防腐剤等などにも活用されているヒノキチオールが含まれることで、腐食しにくく建材としての性能に優れています。
香りが良いことで人気のヒバですが、その香りは害虫を寄せ付けません。ヒバから採れるヒバ製油は、防虫剤などにも使用されています。キッチンやトイレ、玄関など、匂いが気になる場所で活用することで、消臭効果が期待できるでしょう。自然素材なので人にも優しく、自然の力で快適な空間を作ることが可能です。
参照元:フルタニランバー株式会社(https://furu-tani.co.jp/blog/column0111/)
ヒバ剤は調湿効果や防虫効果に優れており、腐食しにくいため建材に向いているといえます。とくに、住宅を支える土台部分や構造材には、耐久性の高さが必要です。長い年月をかけて成長するヒバは、密度が高く耐久性にも優れています。シロアリ被害も防止できる効果も期待できるでしょう。
ヒバCLTについては、JAS認定を取得している会社があります。建具や家具にも活用できるため汎用性が高く、CLTに使用することでコスト面の問題もクリアできるでしょう。
中東は、大断面集成材やCLTを生産している会社です。2019年には、国産ヒバCLTのJAS認定を取得しています。
日本を代表する樹種ヒノキの
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