ここでは環境や健康を考えた三層構造のパネル集成材を中心として優れた業績がある鳥取CLTの生産体制や製品開発に対する考え方を調査。取り扱うCLT木材の種類や会社の成り立ち、基本情報などを紹介しています。
対応できる製造サイズ 接着剤(種類・使用環境※) |
幅はぎ接着 | |
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スギ | 厚さ36~90mm 最大1.25x4m イソ・B/ C |
有 |
※接着剤の使用環境
A・・・屋外を想定し、高度な耐候性、耐熱性、耐水性、耐火性を求められる環境
B・・・屋内を想定し、高度な耐火性、通常の耐候性、耐熱性、耐水性を求められる環境
C・・・屋内を想定し、通常の耐候性、耐熱性、耐水性が求められる環境
鳥取CLTのメイン製品はムク材より強度に優れる国産材3層クロスラミナパネル「Jパネル」。その生産ノウハウを生かしJAS認証を受けたのが直交集成板「CLT36」です。Jパネルが受材仕様・直貼仕様2.5なのに対し、CLT36は大壁仕様3.3。24,656㎡の敷地内に3つの生産棟を設け製造・販売に特化しています。
前身の協同組合レングスの事業を受け継ぐかたちで2018年に株式会社鳥取CLTを設立。鳥取を本拠地に集成材・CLTの製造・販売を行うメーカーとして事業展開しています。健康や地球環境を考えた製品づくりが基本で、JAS認証はもちろん一般集成材についても優良木質建材等認証を受けるなど品質の高さが評価されています。
鳥取CLTでは材面の仕上げを複数の中から選ぶことができます。
「ベーシック」は、両面に「生き節」や「抜け節」と呼ばれる自然なままの木目の「節」が見られるタイプ。
「片面化粧」タイプは生き節の少ない板を選び、表面に使用。
「片面小節」は節補修することなく、節の小さな「小節」が見られる板を選び出しています。
このように鳥取CLTのCLT36は自然素材であることから、1つとして同じ物がありません。施工前に色や柄のバランスを確かめることをおすすめします。
Jパネルを活用し、くつろげる学習塾をデザインした事例。おしゃれなカフェスタイルのスペースを用意したことで、子供たちが毎日通いたくなるような学習塾を実現しました。あらかじめカットされた部材を現地で設置するだけなので、スムーズに導入することができました。
鳥取砂丘の魅力を伝える情報提供の場として建築された公共施設。鳥取砂丘の眺めを広く見渡せるカウンターにCLT36がが使われています。その他にも、上部にある庇部天井部分や棚板の一部にもCLT36が使用されていて、鳥取砂丘の魅力をより一層引き立てています。
鳥取砂丘を楽しむ人への情報提供の場として整備された公共施設。建物に入ってまず目に入る「風紋館」の天井、続く軒下にはCLT36を使って建築されています。塗装の仕方も上品で古き良き日本家屋の良さが感じられる造りになっています。
CLTを構造材としてではなく造作や化粧材として使用している事例。施設のシンボル的存在、メインエントランスに設置されたセンターサークルももちろんCLTの木材からできています。
また、壁全面に杉CLTが使われていることから、室内には清々しい木の香りが漂っているのも魅力。木目の色々な表情を楽しむこともでき、これから経年していくごとに風合いが増すため、地元からも長く愛され続ける施設へと成長することでしょう。
鳥取県米子市に建築された工場・倉庫。木軸組工法で建築されており、屋根構面に厚さ36mm3層3プライのCLTを採用しています。調湿性のある空間を実現させました。また、天井に木材を採用することで、工場の無機質な空間に彩りを添えています。
広島県広島市に建設された平屋建てのオフィス・倉庫。薄物CLTのみで構成されており、洗練された空間が広がります。薄物CLTならではのデザインの自由度の高さを生かし、倉庫とは思えないほどスタイリッシュな内装に仕上げました。
島根県出雲市に建設された社屋。厚さ36mm3層3プライのCLTを屋根に採用しています。CLTの持ち味を生かし、軒裏・小屋組み現しの部分はそのままの状態で使用して、木の温かみや安らぎを感じられる空間に。集中できる環境が整いました。
岩手県大船渡市に建設された社屋は、CLTパネル工法を採用しています。屋根・壁にもCLT木材を使用。らせん階段には、厚さ90mmのCLT木材を使用し、形状美や断面美を楽しめるよう設計しています。CLT木材ならではの重厚感が醸し出されています。
愛知県知多郡に建てられた住宅。CLT木材を天井・階段に使用しています。杉と桧のJパネルt-36を使用し、天井に現し利用。圧迫感のないキャンチ階段が、二階にいる家族との空間を繋ぎます。柔らかな印象を与えるCLT木材により、心地よい空間が広がります。
年間製造能力 | 5,000m³(8時間稼働) |
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製造外対応 | なし |
鳥取CLTは協同組合レングスとして10年の事業経験を積み、防火・耐火構造に優れる集成材を製造してきました。鳥取CLTになってからもメーカーにこだわり設計や施工などは請け負っていません。
鳥取CLTは集成材・直交集成板の製造・販売に特化し生産体制を組んでいるためワンストップ依頼よりも木材のみの利用に向いています。
CLT木材を利用する際には自社のCLT工法に関する知見の有無によって、メーカー選びをすることをオススメします。
ワンストップor材料のみ
用途に合わせて選ぶ
おすすめCLT木材製造メーカーを
チェック
社名 | 株式会社鳥取CLT |
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所在地 | 鳥取県西伯郡南部町法勝寺70 |
URL | https://www.tottoriclt.co.jp/ |
電話番号 | 0859-39-6888 |
営業時間 | 8:30~17:30 |
定休日 | 土日祝日 |
日本を代表する樹種ヒノキの
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