ひとくちに木材といっても、白太や赤身などのグレードが存在します。これらは木材の特性やクオリティを理解するのに欠かせないポイントです。では、これらの要素はどのように使い分ければ良いのでしょうか。ここでは、木材の白太と赤身の特徴や違いについてまとめています。
白太は木材の外側に存在する辺材と呼ばれる部分で、他の部位よりも明るく均一な色味が特徴です。光の反射によってなめらかな輝きが生まれ、白太を使った家具はどんなに洗練された美しさがあるため、空間がパッと明るくなるでしょう。
また、白太は水分を多く含む部分なので腐りやすいなどのデメリットがありますが、くっきりとした木目が見られるなどのメリットも存在します。
木材の赤身は、丸太を輪切りにした時に中心部分にくる芯材と呼ばれる部分です。その名の通り、ほんのり赤みがかった温かみのある風合いを持っており、木の成長層でもあるので年輪の模様が木ならではの美しさをもたらします。
赤身を使った床材は足元に柔らかな肌触りを与えるため、ナチュラルなデザインが好きな人にもおすすめです。
白太と赤身には、色合い、木目、硬度・密度といった3つの違いがあります。その中でも分かりやすい違いは色合いでしょう。白太は淡いクリーム色ですが、赤身は赤褐色から薄赤色となっており、木材の種類や成長過程によって異なります。
木目の違いとして、白太は木目が均一で間隔が広いのが特徴です。一方、赤身は均一性がほとんどなく、複雑なパターンを描くケースが多いでしょう。どちらもはっきりとした違いがあるので、用途やデザインによって採用する方を選ぶのがおすすめです。
また、白太は水分を多く含むので比較的柔らかく、密度は低め。その反面、赤身は高度も密度も高く、耐久性に優れています。
赤身と白太の使い分けとして、白太いは建築材料として使われるケースが多いです。軽さや耐久性が必要な場合には、白太の中でも頑丈で軽いスプルースや松が使われます。また、白太は加工しやすいという性質を持つため、DIYプロジェクトにも向いているでしょう。
一方で、赤身は独特の風合いと落ち着いた色味から、高級家具に採用するのがおすすめです。ヒノキやスギ、チェリーの赤身はややスモーキーな色味となっており、空間にエレガンスな雰囲気をもたらします。また、赤身は細かいデザインに適しているため、彫刻や飾り物、木製小物としても人気が高いです。
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