ここでは愛媛県を本拠地として、集成材やCLTなどを中心とした木質材料を提供するサイプレス・スナダヤについて紹介。大規模な生産設備と独自の保証制度など注目できる点や強みについてまとめました。
対応できる製造サイズ 接着剤(種類・使用環境※) |
幅はぎ接着 | |
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スギ | 厚さ90~270/最大3x12m レゾ/イソ・A /B、C |
有 |
ヒノキ | 厚さ90~270/最大3x12m レゾ/イソ・A /B、C |
有 |
スギ&ヒノキ | 厚さ90~270/最大3x12m イソ・B、 C |
有 |
トドマツ | 厚さ90~270/最大3x12m イソ・B、 C |
有 |
※接着剤の使用環境
A・・・屋外を想定し、高度な耐候性、耐熱性、耐水性、耐火性を求められる環境
B・・・屋内を想定し、高度な耐火性、通常の耐候性、耐熱性、耐水性を求められる環境
C・・・屋内を想定し、通常の耐候性、耐熱性、耐水性が求められる環境
サイプレス・スナダヤは集成材品やCLTの製造に徹しており、設計や施工については行いません。分離発注(素材は素材・建築コストは建築コスト)にすることでコストを下げられる可能性があります。また、年間10万m3の製品生産量を誇り、それを支える広大な敷地に各種工場や先端的な機械・設備を導入。ドイツLINCK社の製材機械は10名で丸太5000本の製材を可能にするなど、少ない人員で大量生産を行えるスケールメリットが、コスト削減を実現しています。
明治25年に「砂田屋材木店」として開始したサイプレス・スナダヤの桧と米ヒバJAS認証製品は、保証制度もしっかり。独自にDASH保証(10年間のシロアリ保証)付き。合法木材のみを扱う事業者として「クリーンウッド法」の適合証明を取得し、木材の安心・安全面も重視しています。炭素削減効果がある木材を提供を通して「森林資源の循環活用」にも対応します。
サイプレス・スナダヤは全国対応しており、北海道から沖縄まで材料を発送可能です。
ただし、納期は地域ごとに異なっているため、事前に知りたい場合は問い合わせを。愛媛からはチャーター便で届けてもらうことができ、積み合せの関係で配送日も変動します。
また、配送料も地域ごとに違い、愛媛からの距離だけでなく重さによって変動するため注意が必要です。
在庫がなかった際は、加工日数を含め1週間から1か月ほどかかることも。
「集成材」はCLTと同じく特殊な接着剤で木材を層のように加工して製造されています。
似てはいますが大きく違うポイントは、CLTが繊維の方向に対し、それぞれ直交、直角に交わるように層をなしているのに対し、集成材では全て同じ方向、つまり平行に貼り合わせられています。
集成材は、梁・柱・土台といった在来軸組工法の建築材として広く普及しており、ほかの製品に比べて品質が安定しているのが特徴です。
JAS製品としても認証を受けています。
サイプレス・スナダヤの自社工場では、国産ヒノキとスギの丸太原木を製材しています。愛媛はヒノキの生産地であることから特に製材量が多く、無垢製材を構造の角材用として加工しています。角材とともに板材をセットで製材し、1本の木を無駄なく利用しているのも特徴。
また、地元の資源を有効的に利用するもの作りに取り組み、スギからはCLT用の製材と、2×4部材に用いる原盤の製材も行っています。
前述した通り、サイプレス・スナダヤではスギから2×4部材の製材を行っています。
そもそも2×4(ツーバイフォー)とは、アメリカで開発された工法で、名前は木材の断面サイズからつけられています。
アメリカではSPFと呼ばれる常緑針葉樹を合わせた木材が使われていますが、サイプレス・スナダヤではこれをスギから製材し、住宅建築に活かしています。
スギは日本で豊富であり、その需要をさらに開拓すべく新たな商品としたものです。
屋根と壁が一体となった合掌造りのようなユニークな形状の事務所。この形状で強度を担保するために、最高強度S120 のCLT木材が必要不可欠でした。
デザインにこだわる印刷会社のオフィスは一級建築士事務所が設計。木目が美しく見えることにこだわりサイプレス・スナダヤのヒノキCLTあらわし仕上げが採用されました。
愛媛県内子町で2022年5月より、発電所の建設が着工しました。発電所建屋は木造建築で、サイプレス・スナダヤのCLT木材が採用されています。景観に溶け込むように、木の温もり活かした魅せる発電所が建築される予定です。
東京都江東区に建築された単身世帯用賃貸住宅です。高層ビルの内外装に木材を取り入れており、12階部分のCLT屋根ブレースにはサイプレス・スナダヤのヒノキのCLT木材が採用されました。屋根や外装にまで木材を使用することで、耐久性やデザイン性のある住宅に仕上がっています。
愛媛県北宇和郡に新事務所として建築された建物。サイプレス・スナダヤのCLT面材を利用して、木造軸組工法で建築されています。ヒノキのCLT木材が採用されており、屋根・壁・床・天井・階段に至るまで、CLT木材が使用されました。
岐阜県中津川市に建てられたコスメの販売店。屋根に使われたCLT木材は、サイプレス・スナダヤが製造しています。45分準耐火建築物の耐火時間は30分で、端部は相決しゃくり加工となっています。重ね合わせて計21枚使用しました。
愛媛県今治市のサイクルスペースのリニューアル事業にサイプレス・スナダヤと森松建設が参画。愛媛県産の杉材を用いて、ウッドデッキやベンチを制作。同じサイズの流通材を用いたことで、コスト削減に繋がり、将来的にメンテナンスも容易になります。
年間製造能力 | 10,000m³(8時間稼働) |
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製造外対応 | 加工 ※外部委託にて設計相談も可 |
サイプレス・スナダヤは集成材やCLTの“生産”を重視。設計・施工までは範囲を広げずに高品質で安定した製品提供を維持するため、大規模工場と先端的な機械を設けています。設計や施工の必要がない場合、木材のみの利用を選択することで「分離発注」や「生産特化」によりコスト削減ができる可能性があります。サイプレス・スナダヤは木材のみを希望する場合に適したメーカーと言えます。
メーカーを選ぶ際には自社の用途を確認した上で何ができるかチェックすることをおすすめします。
ワンストップor材料のみ
用途に合わせて選ぶ
おすすめCLT木材製造メーカーを
チェック
社名 | 株式会社サイプレス・スナダヤ |
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所在地 | 愛媛県西条市小松町新屋敷甲1171-1 |
URL | https://www.sunadaya.co.jp/ |
電話番号 | 0898-72-2421 |
営業時間 | 9:00~18:00 |
定休日 | 土日祝日 |
日本を代表する樹種ヒノキの
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